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セブ・ジャニアック「Unseen」

The Mass(東京都渋谷区神宮前)

会期:2019年6月29日(土)〜7月28日(日)

 

フランスを拠点に活動する写真家、Seb Janiak(セブ・ジャニアック)の日本初個展。

 

3つの独立した展示空間で4つのシリーズ「The Kingdom」「Mimesis」「Liquid」「Magnetic Radiation」を見ることができます。

 

どのように制作しているのか想像が難しいのですが、デジタルの色補正や特殊効果加工などは行わずアナログ写真の技術(⼆重露光、重ね焼き、フォトモンタージュなど)で制作されているそうです。

 

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「The Kingdom」は『チベット死者の書』から着想を得て制作されたシリーズ。

雲のスケールに圧倒されます。広大な雲のトンネルの先から光が差し込み、そこへ吸い込まれていくような感覚。

人間の身体で知覚できる感覚を超えた異次元の空間が目の前に広がっています。

背筋がぞっとするような怖さも感じて、人間が死後最初に見る世界はこんなところなのかもしれないなと思いながら眺めていました。

 

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「Mimesis」は言葉の意味では⽣物が天敵や⼈間から身を隠す際のカモフラージュ(擬態)のこと。

 

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蝶と昆虫が美しい花と見紛うような姿になっています。

植物と昆虫どちらが擬態しているのか分からない、植物なのか生物なのかも判然としない不思議な何か。

色彩のはっきりとした鮮やかさに生命を感じながらも、生きていないようにも見える、曖昧で不確かな存在。

 

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最後に観たのは「Magnetic Radiation」と「Liquid」。

理系全般が苦手な自分は、被写体についての理論的なことがよく理解できないため説明できないのですが、液体や空気を素材に物理や化学の原理(法則?)的なものを可視化しているようです。

難しいことは分かりませんが、被写体は精密なガラス工芸作品のように美しい形をしています。

 

テーマの幅が広くそれぞれのシリーズが面白い。不思議で謎めいた作品は観ていて飽きない魅力があります。

 

JUGEMテーマ:展覧会

author:きちきち, category:ギャラリー, 14:49
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